上海A50ってあまり聞かないけど、どんな構成銘柄?
投資する意義ってあるの?
そんな疑問を解消する内容にしていきたいと思います。
さっそく実績を公開します。
それでは投資方法等について説明していきます。
上海A50とは?
今回紹介する上海A50とは:
上海A株市場の主要50銘柄で構成される株価指数のことで、50銘柄は流動性及び浮動株比率の基準を満たす時価総額上位の50社で構成されています。
株価指数(かぶかしすう、英: stock market index)は、株式の相場の状況を示すために、個々の株価を一定の計算方法で総合し、数値化したものである。
※Wikipediaより
上海A50とはGMOクリック証券が商品(CFD)化したものですので、ざっくりこれに投資する=中国全体に投資しているようなものとなります。
またこの上海A株は中国国内の投資家と適格国外投資家のみが取引可能となっており、国外から投資するにはこのようなCFDという形になります。B株が海外投資家も取引可能なものとなります。
そのため、中国当局の影響が強く、ボラリティが高いとも言えます。
因みに中国株はこの上海証券、深州証券、香港証券と3つ大きな取引所があり、セクター構成としては上海上位には金融や生活必需品が多くを占めています。
構成銘柄等はインヴェスティングドットコムなどで確認できます。
なぜ上海A50に投資するのか
なぜ今回GMOクリック証券の上海A50に投資を行うのか、その理由は大きく3つあります。
①長期的に右肩上がりである(キャピタルゲインが狙える)
※GMOクリック証券プレミアムチャートより
チャートでも確認できる通り、長期的にみると右肩あがりとなっています。
これはイギリス100や米国30などと同様に時価総額上位50銘柄で構成される指数だからです。
上位50位の構成銘柄というのは変動していきます。ある1銘柄が暴落すれば他の勢いのある銘柄と交換されるため、常に優秀な銘柄で構成されることとなるわけですね。
経済全体に影響を受ける暴落には注意が必要ですが、そういったことからも基本的に右肩上がりと考えることができます。
②配当益がもらえる(インカムゲイン)
GMOクリック証券では上海A50は価格調整額という配当に近いものが毎月貰えます。
その額は時期や経済状況によっても変わり、場合によってはマイナスになる場合もありますが、ここ3年ほどは年間を通じてプラスとなっています。
この配当益を目的ではないですが、持っているだけでプラスとなるのは心持ちが楽になりますね。
因みに1枚保有での価格調整額は2020年では年間7,728円、2021年の1月~9月では5,150円となっています。
③米国、日本との動きの相関が小さい
経済成長を期待して投資をするとどうしても米国中心になってしまう方が多いのではないでしょうか。かくいう僕もそうです。
そんな中、やはり他国にもと考え、イギリスにも投資していますが、注目するのはGDP第2位(2020年)の中国でしょうか。先を考えるとインドも面白いと思いますが。
SP500との相関係数をこの10年で見てみると
イギリス100は0.50、上海総合は0.16で、中国と米国にそこまでの大きな相関はないと言えます。
因みに日経平均とSP500は0.19、日経と上海総合は0.31です。
以上のことから①、②については他の投資と同じ理由で、③についてはリスク分散としては不十分ですが、利確タイミングの分散にはなりそう、という期待があり、投資を行うこととしました。
運用方法
運用の詳細については①ロスカットレートおよび値幅、②必要資金、③注文の手順の以上3つに分けて解説していきます。
①ロスカットレートおよび値幅
まず一番大事なのはロスカットレートの設定です。
CFDは最大レバレッジ10倍取引が可能なため、約2万円あれば上海A50を一枚保有(最小単位:0.1)できますが、リスクが高くなります。
僕はFX含めレバレッジをかけて取引する際にはロスカット(損失が確定すること)を避けることを大事にしています。
また上海A50の注意点として、
GMOクリック証券は取引が米ドルなので為替の影響を受けます。
そのため、下記で紹介するロスカットレートと実際のロスカットに違いが生じてしまいますのでご注意ください。
では上海A50ではロスカットレートをいくらに設定するのが良いでしょうか。
先ほど同様のチャートですが、ここ10年の最低価格は6278。2015年のチャイナショックでは8300ほどとなり、下落幅は約45%です。
特にここ7年は右肩上がりが顕著なこともあり、8300を参考に8000をロスカットとすることとしました。
上海A50は2018年のVIXショックより前に米中貿易摩擦等によって下がっていたり、コロナショックでは大きな下落がなかったりと、特徴的な動きをしています。恒大の影響も2021年10月下旬時点でいまのところありません。
特に2018年は米ドル人民元の動きに引っ張られている感があり、米ドル人民元の動きはドルインデックスに似ているようにも見えます。
ただ、僕はそういった相場に関してはまったくの素人ですので基本スタイルとしては、
先ほどのチャートをみていただくと、毎月の値動きの安値と高値を見るとほとんど動きがない月でもその差は500、多くの月で差は1000~2000ほどのボラがあります。
このようなことから500を値幅としました。さらに為替相場の変動も考慮して500区切りの最高値で計算を行うこととしました。
これは後の注文手順にその理由がでてきますが、月1回の利確があれば良いな、といったイメージでの設定としています。
②必要資金
実際に1枚のポジションを持つのにそれぞれいくら必要となるか計算してみました。
(※ドル円は仮に115円として計算しています。ドル/円が大きく変わった場合計算が変わってくることを承知ください)
この5年の価格調整額の平均が2565円で、それを元にした年利もつけています。価格調整額狙いとした投資ではありませんが、個別株とそう変わらない年利となりますね。
これらの情報を元に現在では40万の資金として運用しています。
10万で1本ほどですので、今ですと4本前後注文するといったイメージです。
基本的に右肩上がりと考えているので、レンジを考えずに今のレートの上1本、下3本で注文を行います。
③注文手順
それではいよいよ注文していきます。
運用メモは下記の通り
ロスカットレートは8000、値幅は500、今のレートの上1本・下3本に買い注文
1か月に1回くらいの利確を狙う
買い注文
2021年10月25日時点を例としましょう。
現在値は16212ですので、上1本:16500、下3本:16000、15500、15000に指値買いを注文します。
赤丸をつけましたが、CFDをクリックすると画像のような画面となります。
上海A50を選択し、右側に注文画面がでます。
複合注文、買、IFD、数量1、注文価格(今回は15500)、指値、翌週末、と入力していきます。
現在のレートより高い価格を注文するとき(今回は16500)は逆指値となりますのでご注意ください。
これで指定の価格での買い、その後の売りの注文ができました!
通常のFXであればこれで放置するだけですが、GMOクリック証券での運用には2点注意が必要です。
1.ロスカットレートの変更
2.注文期限(再注文)
1.ロスカットレートの変更
上の画像でも記載されていますが、注文後、はじめはロスカットレートが「自動」になっていますので、これを変更する必要があります。
注文が約定され、ポジションを持つと画像のように変更ボタンをクリックできるようになります。(画像のものはすでに8000に変更済の画面)
変更をクリックするとこのような画面となり、①ロスカットレートを「 」にするパターン、②任意証拠金に「 」円±するという二つのパターンでの変更ができます。
②では一枚10万といった管理の仕方をするには便利ですね。
この運用ではロスカットレートを8000にすることをルールとしているので、8000を入力すれば完了です。
ここで、ん?と思った方がいるかもしれませんが、GMOクリック証券のCFD取引ではセーフティバルブシステムが適用されています。
※GMOクリック証券より
画像のように口座の全体での計算ではなく、ポジション毎にロスカットレートが設定されます。
そのため、各ポジション毎に設定を手動で行う必要があります。
2.注文期限(再注文)
こちらもGMOクリック証券特有の注意する点ですが、各注文は最大で翌週末が期限となります。
そのため、最大2週間となり、再注文が必要となります。
画像のように買い注文が約定されても売り注文も翌週末が有効期限となります。
このように注文を定期的に入れなおす必要があることもあり、1か月1回くらいの利確を狙うという500を値幅と設定しました。
このようにGMOクリック証券では定番ともいえる米国関連以外にも多くの投資先を選ぶことができます。
僕は現状イギリス100も長期保有(バイ&ホールド)で運用しています。
こちらも参考にしてください。