投資を始めてみたが、いくらくらいの金額を投資していいのかわからない
貯蓄する目安となる額を知りたい
本記事ではこのような悩みについて一緒に考えていきます。
ぜひ参考にしてください。
貯蓄額について
あなたの資産の貯蓄額はいくらでしょうか。
※総務省 家計調査報告(貯蓄・負債編)-2020年(令和2年)平均結果-(二人以上の世帯) より
こちらの図のように二人以上の世帯のうち勤労者世帯での財蓄残高は平均1378万、中央値は826万です。
この財蓄残高の内訳としてはこのようになっています。
※総務省 家計調査報告(貯蓄・負債編)-2019年(令和元年)平均結果-(二人以上の世帯) より
因みにそれぞれは下記の通りです。
- 通貨性預貯金:通常貯金、銀行その他金融機関の普通預金など期間指定のない出し入れ可能なもの
- 定期性預貯金:定期貯金、定額貯金、定期積金など預入期間の決まっているもの
- 生命保険など:生保会社の積立型生保、損保会社の損害保険(火災・傷害保険の積立型)、簡易生命保険など
- 有価証券:株式、株式投資信託、債券(国債、地方債、社債等)など
- 金融機関外への貯蓄:社内預金、勤め先の共済組合等への預貯金など
住宅は財蓄には含まれていませんし、負債についても別途統計がとられているため、負債での相殺もされていないことは理解しておきましょう。
こう見ると、当然ですが、預金が多いですね。
また年齢別の金融資産保有額をみてみましょう。
こちらは日本銀行の家計の金融行動に関する世論調査のデータをもとに作成した図で、総数はそこまで多くはないデータであることをご承知ください。
自身の年齢で比較するといかがでしょうか。
このような世間の平均とあなたの現状を知った上で、現金比率について考えていきましょう。
現金比率について
日本の現金比率
先ほどのグラフから貯金(日本円)として保有していることが多いとわかりましたが、
それは世界から見るとどうなのでしょうか。
※日本銀行調査統計局 資金循環の日米欧比較 2020年8月21日 より
こちらも日本銀行の統計情報となりますが、アメリカやユーロエリアと比べて日本は現金・預金が多いことがわかります。
※家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和元年)
また、収入別の金融商品保有額を見てみると、
現金預金はある程度一定で、収入が増えるほど、株式などの割合が増えていることがわかります。
現金比率の目安とは
それでは適正な現金比率はいくらなのでしょうか。
①年齢=現金比率という考え方があります。
若い内にハイリターンを目指し多くのものに投資し、年齢とともにリスクを抑えて現金に移行するというものです。
日本が海外と比べ現金比率が高いのは高齢化社会ということもあるかもしれませんね。
②決まった金額(決まった期間の支出合計)以外を投資へ回すという考え方もあります。
1月の支出が例えば20万だとし、6か月分の120万は現金として保有し、それ以外を投資に回すという感じです。
その必要な現金が保有できれば、あとは毎月のプラスとなる金額をすべて投資に回すことができます。
まとめ
・収入が高いほど、株式などの投資割合が高いこと
・日本では他国と比べ現金預金の割合が高いこと
がわかりました。
現金比率のひとつの目安としては
・年齢=とする考え方
・ある金額以外を投資に回していくという考え方
を紹介しました。
僕はどちらかというと、ある金額以外をすべて投資に回すという考え方で毎月10万以上を積立に回しています。何に投資するのか、どういった考えで資産を増やしていきたいか、ご自身のライフスタイルにあった形で、管理していきましょう。
お金の管理の中で現金比率、というのはひとつ、考えを整理するのに大事な数値でもあると僕は思います。ぜひ参考にしてください。